2020/05/07
いぼにはいくつかの種類があります。
尋常性疣贅:ウイルス性いぼです。ヒトパピローマウイルスの感染がいぼの原因です。皮膚表面の細かい傷からウイルスが入り込み、増殖してぼこぼこと隆起した固いいぼになります。傷のできやすい手足にできやすく、足裏にできるとウオノメ状になります。感染力は弱いものですが、改善するのが難しいのが難点です。放置すると徐々に大きくなり数も増えるので、早めの治療をご検討ください。治療は液体窒素による冷凍凝固法が一般的ですが、難治性のため、ヨクイニンエキス内服やサージトロンによる電気焼灼を行う場合もあります。
青年性扁平疣贅:ウイルス性で、盛り上がりの少ない滑らかな褐色のいぼがたくさんできます。若い方の顔や手の甲にできやすく、掻くとその部位に一致して線上に並ぶことがあります。治療はヨクイニンエキス内服を行います。自然に改善することもあります。
伝染性軟属腫:みずいぼと呼ばれるものです。プールやお風呂でうつります。そのままにしていても自然に改善することもありますが、通常約1~2年の期間がかかります。その間にもどんどん増えていきますので、数が少ないうちに取ることをご検討ください。プールを禁止される場合もあります。ピンセットで取る、液体窒素で凍らせるなどの治療法があります。ピンセットで取る場合は事前に麻酔のテープを貼っておくと痛みが和らぎます。
脂漏性角化症:老人性いぼです。加齢とともに、全身のどこにでもできます。治療は冷凍凝固、サージトロンによる焼灼、小さいものはレーザーで取れる場合もあります。
アクロコルドン:首にできる細かいいぼです。体質的なものなので、取っても新しいものが少しずつ増えてきます。ある程度大きくなったらハサミで切除したり冷凍凝固を行ったりします。