2020/05/07
FM-HANAKO 「教えて!お医者さん」
平成22年3月1日13:30~13:40放送より
・どのようになってしまう症状なのでしょうか?
角質が部分的に厚くなって硬くなる症状をいいます。ウオノメは芯があり、それが皮膚の奥に刺さるので痛みがあります。たこは芯がないので、うおのめのような痛みはありません。どちらも圧迫されたり擦れたりする場所にできるので、足の裏によくできます。他に手の指にできるペンだこ、足の甲にできる座りだこ等があります。
・放置した場合、どのようになるのでしょうか?
放置するとどんどん硬くなってきます。ウオノメを放置すると、痛くて歩けなくなる場合があります。タコもあまりに硬くなると痛みを伴う場合があります。
・遺伝するものなのでしょうか?
遺伝するものではありません。ウオノメやタコは、特定の場所が圧迫などの刺激を受けることによってできます。きつい靴を長時間履いたり、立ち仕事をしたり、あるいは外反母趾やリウマチなどで足が変形している場合によくできます。
・治療法、予防法について教えてください
できてしまったウオノメやタコはメスやハサミで削り取ります。硬くなった部分だけを取ります。ウオノメは芯を取ると痛みが和らぎます。
ただし削ってもすぐに再発することがありますので、原因になる刺激を避けて予防することが大切です。そのためには足の形に合った靴を履くことが必要です。きゅうくつな靴を避けるのはもちろん、ゆるすぎる靴でも変に力がかかってしまうことがあります。ヒールのない、ウォーキング用の靴、特に締め付け具合を調節できるひも靴をはきましょう。
時々ご自身で軽石などでこすったりされる方もおられますが、頻繁にすると角質が反応してかえって硬くなくなることもありますので注意が必要です。また、サリチル酸絆創膏(スピール膏)という貼り薬で角質をふやかす方法もありますが、使い方には注意が必要です。きちんと貼らないと周りの正常な皮膚までふやけてしまったり、貼った部分から細菌感染を起こしてしまうこともあります。
なかなか改善せずに悩んでおられる方は、一度皮膚科を受診していただくことをご検討ください。