医療法人恵珠会 みずたに皮膚科 守口市京阪本通の皮膚科

MENU
            お問い合わせ Tel.06-6996-2810

〒570-0083
大阪府守口市京阪本通2-3-5
リバティービル坂井1F

ドライスキンと敏感肌

皮膚の表面では、角質層という細胞の層が水分を保ち、その外側をおおっている皮脂が膜をつくって肌のうるおいを保っています。また、角質層は外からの刺激を防ぐバリアとして働いています。
ドライスキンとは、角質層の水分が少なくなったり皮脂が少なくなることによって皮膚が乾燥した状態をいいます。ドライスキンでは、アレルゲンや微生物などが入り込み、皮膚炎が起こりやすくなっています。さらに、かゆみの神経が過敏になっていて、かゆみを感じやすい敏感肌になっています。

ドライスキンを招く要因には、次のようなものがあります
季節:夏の冷房の効かせすぎ、冬の湿度低下や暖房の効かせすぎ
年齢:加齢による皮脂の分泌低下、発汗量の低下
病気:アトピー体質、遺伝的なバリア機能の低下、糖尿病、肝硬変、慢性腎不全
生活習慣:乾燥をおこしやすい入浴習慣

スキンケアの基本は洗浄と保湿です。かゆみの原因となる皮膚表面の汚れは低刺激性のせっけんできちんと落とします。バスタブにゆっくり浸かると、皮膚の汚れも落ちやすくなり、入浴後は保湿剤が皮膚に浸透しやすくなります。保湿系の入浴剤を入れるのもよいでしょう。そして、入浴後には必ず保湿剤を塗ります。入浴後5分以内に塗りましょう。保湿剤はほどよく保湿力のあるものが必要です。さらっとした塗り心地の良いものでは保湿がたりていない場合もあります。皮膚の状態に合ったものを続けていくことが大切です。
ドライスキンから皮脂欠乏性皮膚炎を起こした場合は早めに治療することが必要です。皮膚炎で皮膚のバリアが壊れてさらに刺激反応やアレルギー反応を起こす・・・という悪循環を起こさないようにしなければなりません。かゆみ過敏の状態になってしまった場合は神経の過敏性を抑えるために内服薬による治療を行います。薬で症状がおちついた後も保湿ケアは続けましょう。