医療法人恵珠会 みずたに皮膚科 守口市京阪本通の皮膚科

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ニキビ

ニキビには、大きく分けて三つの原因があります。

毛穴の角化:毛穴周囲の角質が厚くなって毛穴が閉じてしまうと、毛穴の中に皮脂や角質などの老廃物がたまります。それが白ニキビや黒ニキビと言われるものです。毛穴が角化する原因は、不規則な生活、皮膚の乾燥、ファンデーションなどです。毛穴が閉じてしまうとたまった皮脂や老廃物が出ていかないため、毛穴の中にいるアクネ桿菌が増殖し、炎症を起こします。

皮脂の分泌亢進:皮脂の分泌が過剰になると、肌に汚れが混じりやすくなり、毛穴をふさぎます。皮脂の分泌は性ホルモンの影響を受けやすく、思春期になると女性でも男性ホルモンの分泌が活発になり、皮脂の分泌が亢進します。また、生理前やストレスでホルモンバランスが乱れると、男性ホルモンが優位になり皮脂の分泌が増加します。

アクネ桿菌:アクネ桿菌は誰の毛包にもいる常在菌ですが、皮脂を好み酸素を嫌います。ふさがった毛穴に皮脂や老廃物がたまると、アクネ桿菌が増殖し炎症を起こす物質をだして毛穴の壁を壊し、ひどいと膿が溜まります。その結果、赤ニキビやシコリになってしまいます。

ニキビの治療は、それぞれの原因に対する治療をうまく組み合わせていくことが有効です。
毛穴の角化に対しては、レチノイン酸類似物質を含む外用剤が保険適用になっています。これが使えない人にはケミカルピーリング(保険外治療)を行っております。誤ったスキンケアで毛穴を詰まりやすくしている場合は、方法を改める必要があります。
皮脂の分泌亢進に対しては、主にビタミンB2、B6の内服を行いますが、同時に睡眠不足を解消する、食事や頭髪のケアなどの生活習慣の改善も大切です。
アクネ桿菌の炎症を抑えるためには、抗生剤の内服や外用を行います。また、活性酸素を抑えてニキビの炎症を抑えるために、ビタミンCのイオン導入(保険外治療)も有効です。

ニキビの炎症が長引くと、赤みや色素沈着、瘢痕ができてしまいます。
ニキビ痕の赤みや色素沈着には、ビタミンCの外用が有効です。当院では、朝晩のお手入れにビタミンC誘導体を配合したビタミンCローションやAPSエッセンスの使用をご検討ください。また、ビタミンCのイオン導入は塗るよりも浸透力が高まります。ケミカルピーリングは角質を剥離させますが、ニキビ痕の改善にはイオン導入も一緒にしていただくことをご案内しています。瘢痕はいったんできてしまうと改善がむずかしいので、炎症を悪化させないことが大切ですが、上記の方法で根気よくケアすることで徐々に改善する場合が多いです。