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紫外線について
紫外線は3月頃から増え始め6、7月頃に強くなります。
UVAは波長が長く、皮膚色を黒くするとともに、皮膚の奥深くまで届いてシワやたるみの原因となります。UVBは波長が短く、皮膚を赤くしシミやソバカス、乾燥肌の原因となります。強い日焼けを繰り返していると、皮膚の免疫力が低下してヘルペスにかかりやすくなったり、皮膚がんにもなりやすくなってしまいます。
紫外線を防ぐにはまず、日やけ止めをしっかりと塗る事です。十分な量をムラなく塗ります。塗り足りないことが多いので、2度塗りするくらいがちょうどよいと考えてください。2~3時間おきに塗り直しましょう。皮膚の敏感な方は、低刺激で紫外線吸収剤を含まないものを選びましょう。日傘や帽子、サングラス、長袖の服も有効です。
紫外線を浴びてしまったら・・・抗酸化作用を持つビタミンC誘導体は、紫外線による皮膚のダメージが気になる方、肌のハリの気になる方、シミや色素沈着の気になる方はご検討ください。ビタミンCはそのままでは皮膚に浸透しにくいのですが、リン酸のついたビタミンC誘導体(APS)にすることで皮膚に浸透しやすくなります。さらに、微弱な電流によるイオン導入や超音波導入では浸透力があがるといわれています。
日焼け(日光皮膚炎)はヤケドと同じです。痛みが出たり、水ぶくれになってしまった場合は外用剤による治療を行います。また、特殊な疾患として、光線過敏症があります。これは、遺伝的におこるものもありますが、多くは薬剤アレルギーによるものです。疑わしい薬剤を中止するとともに、外用剤や内服薬による治療を行います。
紫外線には春先からの対策が必要です。曇りや雨の日も紫外線は差していますので、油断は禁物です。子供のころからの紫外線対策が大切です。
子供に多い皮膚の病気
水いぼ(伝染性軟属腫):プールやお風呂で肌と肌が接触することでうつります。そのままにしていても自然に改善することもありますが、通常約1~2年の期間がかかります。その間にもどんどん増えていきますので、数が少ないうちに取ることをご検討ください。水いぼがある間はタオルや水着、ビート板や浮き輪の共用を控えるなどの配慮が必要です。プールを禁止される場合もあります。ピンセットで取る、液体窒素で凍らせる、サリチル酸絆創膏(スピール膏)を貼って取るなどの治療法があります。
いぼ(尋常性疣贅):ウイルスによって感染します。足の裏にできるとウオノメのように見える場合があります。放置しているとだんだん大きくなり数も増えるため、早めの治療が必要です。潜伏期間が長いのですぐにはうつりませんが、触っているといつのまにかうつるので絆創膏を貼ったり自分で削ったりはしないようにしましょう。液体窒素で凍らせますが、1回ではなかなか取れないので数回治療します。
とびひ(伝染性膿痂疹):虫刺されやあせも、傷口や湿疹などから細菌が入り込んで、水ぶくれができ、それが簡単に破れてほかの場所や他の子供に次々にとびひして広がっていきます。水ぶくれのなかに細菌がたくさん入っていて、汁が付くことでうつります。症状が強い場合は熱が出ることもあります。とびひの治療には抗生物質の飲み薬が必要です。患部は抗菌性の塗り薬をぬってガーゼで覆い、汁が飛ばないようにします。
オムツかぶれ:オムツかぶれには、オムツや尿便による刺激性の皮膚炎とカンジダ菌による皮膚炎があります。どちらであるかは顕微鏡検査で菌の有無を調べる必要があります。間違った薬を使用すると症状を悪化させてしまうので、皮膚科を受診し検査を受けてください。
じんましん
じんましんは、突然皮膚がかゆくなって赤くなり、みみず腫れのようになる病気で、個々の発疹は通常20~30分、長くても1日以内におちつきます。じんましんには何らかのアレルギーによるものと、非アレルギー性で慢性に続くものがあります。
じんましんの原因にはいろんなものがあります。
食物:魚介類(アジ、サケ、カキ、エビ、カニ)、肉類 (ブタ、ハム、ソーセージ)、穀類(小麦粉、ソバ)、豆類(南京豆)、野菜類(タケノコ、ホウレンソウ)、卵・乳類(牛乳、鶏卵、チーズ)
慢性感染症:虫歯、扁桃腺炎、副鼻腔炎、C型肝炎、中耳炎
薬物:解熱剤(アスピリンなど)、抗生物質(ペニシリンなど)、食品添加物
吸入物:ダニ、ホコリ、花粉、動物の毛、フケ、香料など
物理的刺激:接触、圧迫、まさつ、寒冷や温熱、日光、運動
ストレス:精神的ストレス、寝不足などの肉体的疲労
じんましんの治療で大切なことは、明らかな原因となるものを避けることです。
たまに症状が出る場合は、症状の程度に応じて内服、経過観察を行います。
毎日あるいはほぼ毎日出現する慢性じんましんの場合は、抗アレルギー剤の内服や補助的治療薬によって症状をしっかり抑えることが必要です。漢方を使用する場合もあります。症状がおちついたからといって、すぐに治療を中止してしまうと再発をくりかえしますので、しばらくは内服治療を続けることが大切です。規則正しい生活をする、自分に合ったストレス解消法をみつけるなど、日常生活でじんましんが起きないようにする対策も有効です。
金属アレルギー
金属アレルギーとは、ピアスやネックレスなど金属製のアクセサリーや時計、ベルトのバックルなどが直接肌に触れた時に、その部分に一致してかゆみや赤み、水ぶくれができるものです。金属アレルギーは遅延型アレルギーによるもので、最初の数回はかぶれないのですが何度か触れているうちにアレルギーを獲得してしまい、以後は触れるたびに症状を繰り返します。症状が出るまでに時間がかかるため、金属が原因とは気付かないことも多いです。汗で微量に溶けだした金属がイオン化されて皮膚に入り込むため、夏は特に金属アレルギーの症状が出やすくなります。
金属はピアスや歯科金属などの金属製品だけではなく、皮革製品や陶磁器、紅茶、チョコレートなどにも含まれるため注意が必要です。かぶれの症状だけではなく、全身性の接触皮膚炎、口内炎、掌蹠膿疱症、扁平苔癬などを生じる場合もあります。ピアスを装着するたびにかゆくなるなど、アレルギーを疑う場合はパッチテストで確定診断を行う必要があります。金属パッチテストはテスト用に希釈された金属成分を背中や上腕内側に2日間貼って、皮膚の反応をみる検査です。
金属アレルギーの治療は、パッチテストで原因金属を特定し、その原因金属を除去することが中心になります。ピアスなどのアクセサリーは皮膚に直接触れさせないようにします。どうしても身につけたい場合は純チタンやプラスチック製のものを使用します。歯科金属が原因となっている場合は、歯の冠や詰め物を取り換える必要があり、その際は皮膚科の担当医と歯科医師の連携が重要です。
パッチテストは当院で行っておりますので、ご希望の方は受診してください。計3回は診察が必要となります。
ニキビ
ニキビには、大きく分けて三つの原因があります。
毛穴の角化:毛穴周囲の角質が厚くなって毛穴が閉じてしまうと、毛穴の中に皮脂や角質などの老廃物がたまります。それが白ニキビや黒ニキビと言われるものです。毛穴が角化する原因は、不規則な生活、皮膚の乾燥、ファンデーションなどです。毛穴が閉じてしまうとたまった皮脂や老廃物が出ていかないため、毛穴の中にいるアクネ桿菌が増殖し、炎症を起こします。
皮脂の分泌亢進:皮脂の分泌が過剰になると、肌に汚れが混じりやすくなり、毛穴をふさぎます。皮脂の分泌は性ホルモンの影響を受けやすく、思春期になると女性でも男性ホルモンの分泌が活発になり、皮脂の分泌が亢進します。また、生理前やストレスでホルモンバランスが乱れると、男性ホルモンが優位になり皮脂の分泌が増加します。
アクネ桿菌:アクネ桿菌は誰の毛包にもいる常在菌ですが、皮脂を好み酸素を嫌います。ふさがった毛穴に皮脂や老廃物がたまると、アクネ桿菌が増殖し炎症を起こす物質をだして毛穴の壁を壊し、ひどいと膿が溜まります。その結果、赤ニキビやシコリになってしまいます。
ニキビの治療は、それぞれの原因に対する治療をうまく組み合わせていくことが有効です。
毛穴の角化に対しては、レチノイン酸類似物質を含む外用剤が保険適用になっています。これが使えない人にはケミカルピーリング(保険外治療)を行っております。誤ったスキンケアで毛穴を詰まりやすくしている場合は、方法を改める必要があります。
皮脂の分泌亢進に対しては、主にビタミンB2、B6の内服を行いますが、同時に睡眠不足を解消する、食事や頭髪のケアなどの生活習慣の改善も大切です。
アクネ桿菌の炎症を抑えるためには、抗生剤の内服や外用を行います。また、活性酸素を抑えてニキビの炎症を抑えるために、ビタミンCのイオン導入(保険外治療)も有効です。
ニキビの炎症が長引くと、赤みや色素沈着、瘢痕ができてしまいます。
ニキビ痕の赤みや色素沈着には、ビタミンCの外用が有効です。当院では、朝晩のお手入れにビタミンC誘導体を配合したビタミンCローションやAPSエッセンスの使用をご検討ください。また、ビタミンCのイオン導入は塗るよりも浸透力が高まります。ケミカルピーリングは角質を剥離させますが、ニキビ痕の改善にはイオン導入も一緒にしていただくことをご案内しています。瘢痕はいったんできてしまうと改善がむずかしいので、炎症を悪化させないことが大切ですが、上記の方法で根気よくケアすることで徐々に改善する場合が多いです。
ヘルペス
ヘルペスとはウイルスによって小さな水ぶくれができる病気ですが、単純ヘルペスと帯状疱疹の2つがあります。
単純ヘルペスには口唇ヘルペスと性器ヘルペスの2種類があります。どちらもいったん感染すると症状がおさまった後もウイルスが体内に潜んでいて、風邪や疲労、紫外線、胃腸障害、外傷、ストレス、老化、薬などで体の抵抗力や免疫機能が低下すると再発します。
単純ヘルペスの症状が出たら、早い時期に抗ウイルス薬の内服を始めたほうが軽症で済みます。特に再発頻度の高い人は、早くから内服することで次の再発を遅らせる事ができます。
性器ヘルペスを年に6回以上繰り返す人には、抗ウイルス薬を少量継続して飲むことによって再発を抑える再発抑制療法を行います。患者さんの再発を抑えると同時にパートナーへの感染率を下げることがわかっています。ただし再発抑制療法中でも再発することがあります。
帯状疱疹は子供の頃にかかった水ぼうそうのウイルスが原因となって起こります。水ぼうそうがおわった後もウイルスが体に潜んでいて、体の抵抗力が落ちるとウイルスが増殖し、神経を伝わって皮膚に広がり帯状疱疹が起こります。神経を傷つけるためにかゆみや強い痛みを伴います。水ぶくれができる場所は人それぞれですが、顔や体の左右どちらかにでき、神経に沿って帯状に広がります。
治療はまず安静にすることが大事です。体の抵抗力をもどすためにも十分な栄養と睡眠をとるようにします。そしてできるだけ早く抗ウイルス薬による治療を開始します。治療が早いほど軽くて済みます。痛みに対しては鎮痛剤の内服も行います。約1週間で水ぶくれが広がり、徐々にかさぶたになって2、3週間ほどで改善します。痛みは通常1カ月ほどで取れますが、まれに神経痛が長引くことがあります。単純ヘルペスとは違って9割以上の人は再発しませんが、数年経ってから再発することもあります。
手湿疹
手湿疹は主婦湿疹とも呼ばれ、合成洗剤で皮脂が失われることによる乾燥、手をよく使うなどの機械的刺激、その他の物質に対するかぶれが原因となっています。手を使う仕事の人、主婦、美容師、飲食業者などに多く、アトピー素因を持つひとに起こりやすい傾向があります。
手のひらには皮脂腺がないため、洗剤などによっていったん皮脂膜が流れてしまうと、新しく皮脂膜ができるまでには時間がかかります。そのため皮膚がカサカサになり、亀裂を生じるようになります。
いったん手湿疹を生じると、皮膚のバリア機能が失われ、いろんな物質に刺激反応やアレルギー反応を起こしやすくなってしまい、さらに症状が悪化します。壊れたバリアから真菌が入り込んで皮膚カンジダ症を併発する場合もあります。
また、見かけはおちついたように見えても約3カ月間はバリア機能が低下した状態となるため、少しの刺激で手湿疹が再発してしまいます。
したがって、外用薬による治療と同時に、日常生活において手の皮膚を守るよう意識していくことが大切です。水仕事や入浴の後は必ず保湿クリームを塗ること、水仕事の際は洗剤に直接触れないように手袋を着用するのがよいでしょう。水仕事だけでなく、シャンプー、衣類、紙なども刺激になりますので、それらに頻繁に触れる場合は、こまめに保湿クリームを塗るよう心がけましょう。保湿クリームは香料などの刺激成分が含まれていないものを使うようお勧めします。
しみ
一般的に「しみ」と呼ばれているものには肝斑、雀卵斑、炎症後色素沈着、老人性色素斑、脂漏性角化症、光線性花弁状色素斑などさまざまな疾患があります。疾患によって原因も治療法も異なります。
肝斑:頬や鼻の下、額などに左右対称に広がるしみ。女性ホルモンなどによってメラニンを作る細胞が活性化されるためと考えられています。妊娠中、ピル服用中の女性にできやすく、紫外線やストレスにより悪化します。レーザー治療は余計に濃くなってしまう可能性が高いため、トラネキサム酸やビタミンCの内服、ハイドロキノンの外用が中心になります。ケミカルピーリングやイオン導入、ビタミンC誘導体配合のホームケアなどを一緒にしていただくことをご案内しています。
雀卵斑(そばかす):鼻を中心に小さな淡いしみが多数出ます。幼少時から出現し、思春期に目立つようになります。日本人では色白の人によく見られる遺伝性の疾患で、メラニンの産生が亢進しているためにおこります。ビタミンCのイオン導入やハイドロキノン外用、ケミカルピーリングをご提案しています。再発しやすいので、定期的な治療やビタミンC誘導体配合のホームケアをご検討ください。
炎症後色素沈着:かぶれやアトピー性皮膚炎、にきび、傷跡などの炎症が起こった後にできるしみです。炎症によって皮膚の深い所の真皮にメラニンが増えておこります。まずは、原因となっている炎症を早めに治療する必要があります。年月とともに薄くなることも多いですが、残ってしまうこともありますので、早期からのピーリングや外用薬治療をご検討ください。
老人性色素斑:顔、手の甲、前腕などよく日光に当たるところにできる濃い褐色の境界明瞭なしみです。長年の日光暴露によりメラニンの産生が増加して生じます。ケミカルピーリングやビタミンCのイオン導入、ハイドロキノン外用を行います。ビタミンC誘導体配合のホームケアをご検討ください。
脂漏性角化症:盛り上がりのあるしみです。初期はほくろや老人性色素斑のようですが、年月とともに隆起してきます。高周波メス(サージトロン)による蒸散をご検討ください。
光線性花弁状色素斑:強い日焼けを受けた人の肩から背中上部に小さなしみが多数できます。盛り上がりを伴うことが多いものです。高周波メス(サージトロン)による蒸散をご検討ください。
やけど
やけどには熱湯や火や蒸気などの熱による温熱熱傷、薬品による化学熱傷、電流による電撃傷などがあります。やけどは受傷の範囲と深さによって重症度が決まります。やけどの範囲が成人で体表面積の20%、子供で10%以上になると大変危険な状態と考えられます。深さはI~III度に分けられています。
第I度熱傷:熱いものに触れた程度のやけどです。赤くなりヒリヒリ痛みますが数日で改善します。
第II度熱傷:熱湯がかかるとII度以上となることが多いです。
浅いII度:赤くなって水ぶくれができ、強い痛みを感じます。10日程度で改善し、やけど痕もあまり残らない場合が多いです。
深いII度:赤くなって水ぶくれができるのは浅いものと同じですが、水ぶくれの下の皮膚が白くなっています。改善するまでに2週間以上かかり、やけど跡が残ります。
第III度熱傷:火災などではIII度になることがあります。皮膚は壊死して白っぽくなったり黒くなってしまい、皮下組織や筋肉までやけどになっています。神経も損傷するため痛みは感じない場合が多いです。壊死した組織を除去して皮膚移植をするなどの治療が必要となります。
やけどの処置は、まず流水で30分程度じゅうぶんに冷やすことが大切です。最初にしっかり冷やしたかどうかがやけどの深さに影響します。ただし明らかに重症の場合はすぐに病院へ行きましょう。水ぶくれは破らないようにし、衣服を着ている場合は無理に脱がさずにそのまま冷やしてください。冷やしたら軽くガーゼかタオルで覆って受診してください。
子供のやけどは皮膚が薄く、体表面積も小さいぶん重症になりやすいので注意が必要です。子供がやけどした時は、周囲で判断せず早めに受診しましょう。
低温やけどは、比較的低い温度に長時間触れることによって起こるやけどです。湯たんぽや電気毛布、カイロなどの暖房器具で起こることが多く、じっくり熱が浸透するため通常のやけどよりも深くなりやすいです。やけどになった直後は軽く見えても皮下の深い部分まで損傷されているため治療に1カ月以上かかることも多いので、低温やけどをしてしまったときはすぐに受診してください。
ドライスキンと敏感肌
皮膚の表面では、角質層という細胞の層が水分を保ち、その外側をおおっている皮脂が膜をつくって肌のうるおいを保っています。また、角質層は外からの刺激を防ぐバリアとして働いています。
ドライスキンとは、角質層の水分が少なくなったり皮脂が少なくなることによって皮膚が乾燥した状態をいいます。ドライスキンでは、アレルゲンや微生物などが入り込み、皮膚炎が起こりやすくなっています。さらに、かゆみの神経が過敏になっていて、かゆみを感じやすい敏感肌になっています。
ドライスキンを招く要因には、次のようなものがあります
季節:夏の冷房の効かせすぎ、冬の湿度低下や暖房の効かせすぎ
年齢:加齢による皮脂の分泌低下、発汗量の低下
病気:アトピー体質、遺伝的なバリア機能の低下、糖尿病、肝硬変、慢性腎不全
生活習慣:乾燥をおこしやすい入浴習慣
スキンケアの基本は洗浄と保湿です。かゆみの原因となる皮膚表面の汚れは低刺激性のせっけんできちんと落とします。バスタブにゆっくり浸かると、皮膚の汚れも落ちやすくなり、入浴後は保湿剤が皮膚に浸透しやすくなります。保湿系の入浴剤を入れるのもよいでしょう。そして、入浴後には必ず保湿剤を塗ります。入浴後5分以内に塗りましょう。保湿剤はほどよく保湿力のあるものが必要です。さらっとした塗り心地の良いものでは保湿がたりていない場合もあります。皮膚の状態に合ったものを続けていくことが大切です。
ドライスキンから皮脂欠乏性皮膚炎を起こした場合は早めに治療することが必要です。皮膚炎で皮膚のバリアが壊れてさらに刺激反応やアレルギー反応を起こす・・・という悪循環を起こさないようにしなければなりません。かゆみ過敏の状態になってしまった場合は神経の過敏性を抑えるために内服薬による治療を行います。薬で症状がおちついた後も保湿ケアは続けましょう。